サブタイトル
「令和の日本型学校教育」は何を目指すのか
~「個別最適な学び」と「協働的な学び」を中心に~
特集内容
激変する時代の中で、子どもたちの資質・能力を育むために学校教育に何が求め
られ、どのようなことが課題となっているのか。中央教育審議会が令和3年1月26日
に発表した「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能
性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」には、2020年
代を通じて実現すべき「令和の日本型学校教育」の姿が示された。「教育シンポジ
ウム in 東京2021」総合プログラムでは、「個別最適な学び」と「協働的な学び」
の意義や、それぞれの学びを一体的に充実し、主体的・対話的で深い学びの実現に
向けた授業改善を図るためのポイントについて、最新の情報と実践例が共有された。
目次等
【基調講演】
「学習指導要領改訂後の中教審での議論
~『令和の日本型教育』を中心に~」
市川 伸一 東京大学名誉教授
帝京大学中学校・高等学校 校長補佐
【講演①】
「深い学びへとつながる協働的な学びに向けて」
秋田 喜代美 学習院大学文学部 教授
東京大学大学院教育学研究科 客員教授
(開催時:東京大学大学院教育学研究科研究科長・教育学部長、教授)
【講演②】
「個別最適な学びの可能性と今後の課題」
奈須 正裕 上智大学総合人間科学部 教授
【実践報告】
「自己学習力を高める緒川小の取組
~週間プログラムによる学習、オープン・タイムを通して~」
松尾 統央 愛知県東浦町教育委員会
教育部 学校教育課 統括課長補佐兼指導主事
(開催時:愛知県東浦町立緒川小学校 教務主任)
成田 梓 愛知県東浦町立緒川小学校 研究主任
【トークセッション】
「『令和の日本型学校教育』は何を目指すのか
~『個別最適な学び』と『協働的な学び』を中心に~」
コーディネーター:市川 伸一
パネラー:秋田 喜代美 奈須 正裕 松尾 統央 成田 梓
取材概要等
開催方法:オンデマンドによる動画配信
配信期間:令和3年3月6日(土)10:00 ~ 21日(日)20:00
主 催:公益財団法人 中央教育研究所
後 援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会,
神奈川県教育委員会,群馬県教育委員会,
埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会,
栃木県教育委員会,長野県教育委員会,
新潟県教育委員会,山梨県教育委員会,
㈱時事通信社,東京教育研究所,
㈱学習調査エデュフロント
内容紹介
(本文より)
学習指導要領改訂後の中央教育審議会(以下、中教審とする)での議論には、
二つの展開がありました。一つ目は、学習評価の改善です。
(中略)
二つ目は、本日のテーマである「令和の日本型学校教育」の審議です。
(市川)
協働的なよい学びをつくっていくためには、協働の中でただ自分の意見を言えば
よいのではなく、他者の視点を取り込み、調整していけるような、共同注意の形成
が重要だということが研究で明らかにされています。
(秋田)
このように考えると、個別最適な学びには二つの意味合いがあることが見えてく
るかと思います。一つは、一人一人に合った教材、学習時間、指導方法などを柔軟
に提供するということです。もう一つは、経験を通して、「私はどんな方法を使っ
て、どんな時間、どんなペースで学ぶとうまく学べるのか」という、自分に最適な
学びを自力で計画して実行できるようになるということです。
(奈須)
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