機関誌エデュフロント バックナンバー

2019年6月 Vol.39 第23回教育シンポジウム in 東京<全体会編>

2019年6月<全体会編>表紙

サブタイトル

新時代を拓く授業改革 ―「見方・考え方」をどう生かすか? ―

特集内容

 いよいよ、新学習指導要領の全面実施(小学校:令和2年度、中学校:令和3年度) を迎えることになる。新たな学びへと進化を目指し、従来の授業をどうつくり変え ていくか。第23回教育シンポジウム in 東京 2019 総合プログラムは、「新時代を 拓く授業改革 ―『見方・考え方』をどう生かすか?―」をテーマに、新学習指導要 領の考え方を今一度整理するとともに、各教科等の「見方・考え方」に着目して、 2030年を見据えた教育の在り方や、学びの質を高めるための授業改革について考え る全体会と、「国語」、「算数・数学」、「外国語教育」、「カリキュラム・マネ ジメント」の四つの分科会で構成した。  文部科学省、研究者、実践者の立場から総括的に議論したプログラムのうち、本 号では、全体会(「基調講演」、「講演」、各分科会からパネラーを迎えた「パネ ルディスカッション」)の模様をレポートする。

目次等

【基調講演】 「“Competencies and curricula toward 2030” ―2030年を見据えた教育の在り方―」  白井 俊 独立行政法人 大学入試センター 試験・研究統括補佐官(兼)審議役 (開催時:文部科学省初等中等教育局 教育課程課教育課程企画室長) 【講演】 「学びの『質』を高めるために ―主体的・対話的で深い学びを実現する授業改革―」  白水 始 東京大学高大接続研究開発センター 教授 【パネルディスカッション】 「よりよい授業への視点を探る」  パネラー 安達 真理子 立教小学校 教諭        長谷 豊 目黒区立八雲小学校 校長          阿野 幸一 文教大学国際学部国際理解学科 教授 田村 知子 大阪教育大学連合教職大学院 教授 ナビゲーター 谷川 彰英 公益財団法人 中央教育研究所 理事長

取材概要等

開催日:平成31年2月9日(土) 会 場:東京都北区立王子桜中学校・王子小学校 主 催:公益財団法人 中央教育研究所 後 援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会,     神奈川県教育委員会,群馬県教育委員会,     埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会,     栃木県教育委員会,長野県教育委員会,     新潟県教育委員会,山梨県教育委員会,     東京都北区教育委員会     ㈱時事通信社,東京教育研究所,     ㈱学習調査エデュフロント

内容紹介

(本文より)  今後は、現在のPISA調査やPIAAC(国際成人力調査)の理論的な根拠である従来 のキー・コンピテンシーに代わり、Education 2030の枠組みがPISA調査やPIAACの 理論的な根拠になっていくということになります。 (中略)  Education 2030の枠組みで中核になる概念と位置付けられているのが、 「Agency」です。Agencyは「代理人」という意味で使われることが多いと思います が、ここでは、「自ら考え、主体的に行動し、責任をもって社会変革を実現してい く力」というような意味になります。 (中略)  Agencyに親和的なのが、将来的な目標を見据える力、批判的思考力、現状に疑問 をもつ力というようなものです。 (白井)  資質・能力は、非常に高次な概念ですが、それを授業にどのようにして下ろして いくかが重要です。(中略)本時で特に育成したい資質・能力は何なのか、それは 子どもの立場から見るとどういう資質・能力だと考えたらよいのか、それらを発揮 している具体的な姿は、というように、どんどん授業に落とし込んでいくことが大 事です。 (中略)  授業デザインの検討の際に、どのような学びが起きればよいかという具体的な姿 を想定することで、授業が終わった後に子どもの学びを見取ることが可能になって くるでしょう。 (白水)
前のページへ戻る
商品情報
  • 2024
  • 2023
  • 2022
  • 2021
  • 2020
  • 2019
  • 2018
  • 2017
  • 2016
  • 2015
  • 2014
  • 2013
  • 2012
  • 2011
  • 2010
  • 2009
  • 2008
  • 2007
  • 2006
  • 2005