サブタイトル
特別支援教育とカリキュラム・マネジメント ―学びを深める教育活動の展開―
特集内容
学習指導要領改訂を目前に控え、第21回教育シンポジウム in 東京の総合テーマで
ある「カリキュラム・マネジメント」について、プログラムBでは、特別支援教育の
視点から話題提供を行った。本号ではその模様をレポートする。
新学習指導要領の方向性を確認するとともに、授業づくりや学校経営の具体的な
取組事例を交え、特別支援教育を核とした主体的・対話的で深い学びの実現に向けた
提案がなされた。
目次等
【行政レクチャー】
「次期学習指導要領改訂の方向性
~インクルーシブ教育システム時代に求められること~」
丹野 哲也 文部科学省初等中等教育局 視学官
【講演】
「今日からできる!通常学級ユニバーサルデザイン
~学級経営・授業づくりのアイデア~」
佐藤 愼二 植草学園短期大学福祉学科児童障害福祉専攻 主任教授
【講演 with 実践紹介】
「特別支援教育を中核とした学校経営の実践的方策
~チームとしての学校と特別支援教育の今後のあり方について~」
原田 浩司 宇都宮大学教育学研究科 准教授
<実践報告>
「読みにつまずきのある児童への学びの支援」
堀川 知子 鹿沼市立みなみ小学校 教諭
【ディスカッション】
「特別支援教育を核にしたカリキュラム・マネジメント
~『主体的・対話的で深い学び』を実現するために~」
パネリスト 佐藤 愼二 原田 浩司 堀川 知子
コーディネーター 丹野 哲也
取材概要等
日時:平成29年3月4日(土)
会場:東書ホール
主催:公益財団法人 中央教育研究所
後援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会,
神奈川県教育委員会,群馬県教育委員会,
埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会,
栃木県教育委員会,長野県教育委員会,
新潟県教育委員会,山梨県教育委員会
㈱時事通信社,東京教育研究所,
㈱学習調査エデュフロント
内容紹介
(本文より)
静かなクラスルーム環境をつくることができるというのは、発達障害、特に自閉症
の子ども達には「ないと困る」支援です。
(略)
一方で、「静かにしますよ」と言って静かなクラスルーム環境をつくることができる
ならば、教師の指示や説明は確実に伝わりやすくなります。
(略)
そうすると、静けさはどの子どもにも「あると便利で役に立つ」支援を増やす
ことにつながります。その結果として、すべての子ども達の過ごしやすさ、学び
やすさが向上します。これがユニバーサルデザインの考え方です。
(佐藤)
今、チームとしての学校ということが言われています。これからはエビデンスに
基づいて子ども達の実態を分析しながら、個に応じた指導をきめ細やかに行って
いく必要があります。必要な支援を、ツールの活用や外部との連携・協力によって
進めて行っていくためにも、まずは学校ぐるみで校内の体制を整えていくことが
何よりも大切です。
(原田)
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