機関誌エデュフロント バックナンバー

2017年7月 特別支援教育特集号ⅩⅤ

第21回教育シンポジウム in 東京<プログラムB>レポート

2017年7月表紙

サブタイトル

特別支援教育とカリキュラム・マネジメント
―学びを深める教育活動の展開―

特集内容

 学習指導要領改訂を目前に控え、第21回教育シンポジウム in 東京の総合テーマで ある「カリキュラム・マネジメント」について、プログラムBでは、特別支援教育の 視点から話題提供を行った。本号ではその模様をレポートする。  新学習指導要領の方向性を確認するとともに、授業づくりや学校経営の具体的な 取組事例を交え、特別支援教育を核とした主体的・対話的で深い学びの実現に向けた 提案がなされた。

目次等

【行政レクチャー】 「次期学習指導要領改訂の方向性   ~インクルーシブ教育システム時代に求められること~」  丹野 哲也 文部科学省初等中等教育局 視学官 【講演】 「今日からできる!通常学級ユニバーサルデザイン   ~学級経営・授業づくりのアイデア~」   佐藤 愼二 植草学園短期大学福祉学科児童障害福祉専攻 主任教授 【講演 with 実践紹介】 「特別支援教育を中核とした学校経営の実践的方策   ~チームとしての学校と特別支援教育の今後のあり方について~」   原田 浩司 宇都宮大学教育学研究科 准教授  <実践報告>  「読みにつまずきのある児童への学びの支援」    堀川 知子 鹿沼市立みなみ小学校 教諭 【ディスカッション】 「特別支援教育を核にしたカリキュラム・マネジメント   ~『主体的・対話的で深い学び』を実現するために~」   パネリスト    佐藤 愼二 原田 浩司 堀川 知子  コーディネーター 丹野 哲也

取材概要等

日時:平成29年3月4日(土) 会場:東書ホール 主催:公益財団法人 中央教育研究所 後援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会, 神奈川県教育委員会,群馬県教育委員会, 埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会, 栃木県教育委員会,長野県教育委員会, 新潟県教育委員会,山梨県教育委員会 ㈱時事通信社,東京教育研究所, ㈱学習調査エデュフロント

内容紹介

(本文より) 静かなクラスルーム環境をつくることができるというのは、発達障害、特に自閉症 の子ども達には「ないと困る」支援です。 (略) 一方で、「静かにしますよ」と言って静かなクラスルーム環境をつくることができる ならば、教師の指示や説明は確実に伝わりやすくなります。 (略) そうすると、静けさはどの子どもにも「あると便利で役に立つ」支援を増やす ことにつながります。その結果として、すべての子ども達の過ごしやすさ、学び やすさが向上します。これがユニバーサルデザインの考え方です。 (佐藤)  今、チームとしての学校ということが言われています。これからはエビデンスに 基づいて子ども達の実態を分析しながら、個に応じた指導をきめ細やかに行って いく必要があります。必要な支援を、ツールの活用や外部との連携・協力によって 進めて行っていくためにも、まずは学校ぐるみで校内の体制を整えていくことが 何よりも大切です。 (原田)
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