サブタイトル
子どもたちの「学び」を変えるカリキュラム・マネジメント ―学校は、教師は、何をしたらよいのか―
特集内容
資質・能力を育むための「社会に開かれた教育課程」を具体化し、子どもの
「学び」を伸ばし深めるための「カリキュラム・マネジメント」は、次期学習
指導要領のキーワードの一つである。
教育シンポジウム in 東京 2017 プログラムAでは、次期学習指導要領の指針
を共有し、カリキュラム・マネジメントで、学校は、教師は、何をしたらよいのか
について検討した。さらに、カメラ店のマネジメントで活躍中の佐藤勝人氏を
ゲストに迎え、学校のマネジメントへの視点と方法を探った。
目次等
【基調提案】
「『学びの地図』づくりとカリキュラム・マネジメント」
谷川 彰英 公益財団法人 中央教育研究所 理事長
【基調講演】
「『主体的・対話的で深い学び』を実現するために
~改訂目前! 次期学習指導要領の指針~」
田村 学 國學院大學人間開発学部初等教育科 教授・
文部科学省初等中等教育局 視学官(開催時)
【講演】
「カリキュラムマネジメントの考え方と方法」
田村 知子 岐阜大学教育学研究科教職実践開発専攻 准教授
【実践の紹介&報告】
田村 知子
<実践報告>
「探究的な学習をつくるカリキュラム・マネジメント」
亀山 雅之 関市立津保川中学校 教諭
【記念講演】
「想い出をキレイに一生残すために」
佐藤 勝人 サトーカメラ株式会社 代表取締役専務
【鼎談】
「マネジメントで学校が変わる!」
佐藤 勝人 田村 学 谷川 彰英
取材概要等
日時:平成29年2月12日(日)
会場:帝京平成大学 冲永記念ホール
主催:公益財団法人 中央教育研究所
後援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会,
神奈川県教育委員会,群馬県教育委員会,
埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会,
栃木県教育委員会,長野県教育委員会,
新潟県教育委員会,山梨県教育委員会
㈱時事通信社,東京教育研究所,
㈱学習調査エデュフロント
内容紹介
(本文より)
カリキュラム・マネジメントの「マネジメント」を、「経営・管理」と捉えると
いかにも窮屈です。そうではなく、学校全体の「学びの地図」を創作するという
意味で「運営」と捉えたいと思います。なぜカリキュラムを創作するのか、それは
子ども達一人一人の「学びの地図」を創るためです。教育者の生きがいは、子ども
達一人一人の成長を確認できることにあります。その喜びを実感できたら、カリ
キュラム・マネジメントの壁は乗り越えられるはずです。ぜひ、管理職の先生方は
もちろん、すべての先生方にこの壁を乗り越えていただきたいと思います。
(谷川)
「深い学び」とは、知識や技能といったものを関連付け、構造化し、つないでいく
ようなイメージをもつとわかりやすいのではないかと思います。思考力・判断力
や表現力等は活用場面とつながり、学習の中で得られた成果は肯定的な感情や
手応え、あるいは学習の目的とつながっていきます。このようなつながりができる
ことによって、知識・技能は生きて働くものになり、思考力・判断力・表現力等は
未知の状況の中でも活用できるものになっていくのです。
(田村学)
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