サブタイトル
アクティブに学ぶ・アクティブに生きる ―「アクティブ・ラーニング」の視点で学校教育を拓く―
特集内容
次期学習指導要領に向けての検討が進んでいる。今回の改訂のキーワードの一つ
は「アクティブ・ラーニング」。PISA型学力、21世紀型スキルが注目されるように、
自ら課題を見つけ学び続ける意欲の向上と、実生活に生きる資質・能力の育成の
ために、これからの授業はどうあるべきか。第20回を迎えた教育シンポジウム in
東京 2016では、アクティブ・ラーニングが提起された背景と意義について最新の
情報を共有するとともに、新たに特別の教科として導入される「道徳」を取り上げ、
アクティブ・ラーニングの視点から授業改善について検討した。
さらに、アクティブに学び、活躍している多彩なゲストの体験談から、より
広く、アクティブに学び、アクティブに生きていくためのヒントと価値を探った。
目次等
【基調提案】
「予測される社会とアクティブ・ラーニング」
谷川 彰英 公益財団法人 中央教育研究所 理事長
【講演】
「アクティブ・ラーニングとは何か ~次期学習指導要領に向けた審議の状況~」
大杉 住子 文部科学省初等中等教育局 教育課程課教育課程企画室 室長
【実践報告】
「特別の教科 道徳におけるアクティブ・ラーニング
~アクティブな道徳授業をつくる~」
和井内 良樹 宇都宮大学大学院 教育学研究科 准教授
【スピーチ】
「夢をあきらめない」
石黒 由美子 シンクロナイズドスイミング・北京オリンピック日本代表
【鼎談】
「アクティブに学ぶ・アクティブに生きる」
石黒 由美子
秋山 仁 数学者・東京理科大学 理数教育研究センター長
谷川 彰英
取材概要等
日時:平成28年2月21日(日)
会場:大正大学 8号館
主催:公益財団法人 中央教育研究所
後援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会,
神奈川県教育委員会,群馬県教育委員会,
埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会,
栃木県教育委員会,長野県教育委員会,
新潟県教育委員会,山梨県教育委員会
㈱時事通信社,東京教育研究所,
㈱学習調査エデュフロント
内容紹介
(本文より)
アクティブ・ラーニングとカリキュラム・マネジメントは、授業改善や組織運営の
改善など、学校の全体的な改善を行うための鍵となる重要な概念です。アクティブ・
ラーニングの視点からの学びの本質に迫る学習・指導方法の改善と、各学校で資質・
能力のあり方をしっかり考えるカリキュラム・マネジメントの確立という両輪を回し
ながら、資質・能力を育成していくこと、何よりも子供達にどういう力を身につけて
いくのかということが大事です。
(大杉)
「自ら考え、学び合う道徳授業」をつくるために、要点を三つ挙げると、
①切実感・問題意識を持たせる、
②話合い活動のコーディネート、
③板書の工夫です。
子どもに切実感を持たせるためには、魅力ある教材を吟味・開発し、自分のことと
して考えられる学習課題を設定することが必要です。
(和井内)
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