サブタイトル 第6回教育シンポジウムin東京レポート これからの特別支援教育-支援の体制つくりから実践へ- 特集内容 特別支援教育の体制整備は年々進んでおり、全国のほとんどの小・中学校で は、すでに校内委員会の設置や特別支援教育コーディネーターの指名が行われ ている。しかし、子どもたちの支援に結びつけるために、それらをいかに効果 的に機能させるかが、今後の課題である。 子どもの視点に寄り添った支援の在り方が問われている。このようなとき、 管理職のリーダーシップの下、一人の教員で抱え込まずに学校全体で取り組む こと、あるいは、一つの学校で抱え込まずに連携を進めていくという考え方が 重要だ。これらのテーマについて、第一線の講師陣が、それぞれの立場から具 体的な事例に基づく方策を提案した。 「特別支援教育特集」の第七弾では、第6回教育シンポジウムin東京の模様 を再構成してレポートする。 目次等 第1部 行政解説 特別支援教育の動向:後編「推進事業の現状とこれから」 石塚謙二 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課特別支援教育調査官 第2部 特別講演 「発達障害のある子の困り感と教育支援」 佐藤曉 岡山大学教育学部教授 第3部 実践報告 「学校全体で取り組む支援 -校内支援の体制づくりと活かし方-」 黒川君江 東京都文京区立小日向台町小学校教諭 「地域における支援体制構築 -小・中学校連携の方策と課題-」 上松武 新潟県上越市教育委員会学校教育課指導主事 第4部 パネルディスカッション 「これからの特別支援教育 -支援の体制つくりから実践へ-」 取材対象概要 日時:平成19年2月25日(日) 会場:文京学院大学女子高等学校・ジャシーホール 主催:財団法人 中央教育研究所 後援:東京都教育委員会,茨城県教育委員会,神奈川県教育委員会, 群馬県教育委員会,埼玉県教育委員会,千葉県教育委員会, 栃木県教育委員会,長野県教育委員会,山梨県教育委員会 東京教育研究所/(株)学習調査エデュフロント 内容紹介 (本文より) ある小学校では特別支援教育の対応を続けたところ、学校全体の学力が上 がったということを聞きました。ある県では高等学校に養護学校の分教室を 置いたところ、その高等学校の生徒の生活態度が改善したそうです。お互い に触発され、障害に対する理解が進んだのが一因のようです。これがすべて ではないと思いますが、一般の子どもたちにも豊かな心が培われるというと ころに、特別支援教育の良さがあると思っております。